2014年10月26日日曜日

杉浦醫院四方山話―374『もみじ伝承の会に出品の町内作家』

 先に押原中学校で、昭和町内にお住いの坂本泉さんと三枝史博さんの作品展が開催されました。

 坂本泉さんは、押越で「子ども造形教室」も主宰し、当館や町のホタル観賞会でも子どもたちが大型紙芝居で、杉浦父子や地方病とホタルの関係を上演していただいたりしてきました。

また、甲府市にある実家の医院をギャラリーと宿泊施設にかえ、海外の作家が滞在しながら作品を描き、発表するという「アーティスト・イン・レジデンス」の活動にも取り組み、アートを通して相互の文化交流を図っています。既に約20カ国からのアーティストを受け入れ、地域でアーティストと住民の交流を図り、甲府市を盛り上げる活動となって定着しています。

坂本さん自身も現代美術作家として多くの作品を発表していますが、今回の「杉浦もみじ伝承の会」は、「和」に限定した作品ということもあり展示はありません。


 今回、作品を展示いただく「絹彩画」の三枝史博さんは、河東中島の神輿保存会にも所属する若い作家です。

古い着物や桐ダンスなど和の素材を活かすのが特徴ですが、技術的にも「らでん」や「象嵌(ぞうがん)」と云った和の職人芸に近いモノがあるように思います。日本でも希少な絹彩画の作家として、介護施設で働きながら町内で作品作りに奮闘中と云う縁で、神輿保存会のメンバーからもあつい応援を得ています。

聞き慣れない絹彩画ですが、本物の良さは実際に観てみないと分かりませんから、ネット上にも作品は載っていますが、是非、当日足を運んで、実物をご鑑賞ください。


 

 「ハコ・テキスタイル」と云う言葉も新鮮ですが、ハコは箱で、テキスタイルは織物ですから、和の織物箱と云った所でしょうか?

この「ハコ・テキスタイル」は、「Haco Textile」名で、三越等で販売されている昭和町発の作品です。作っているのは、紙漉阿原にある森工業写真社の森昭子さんで、印刷業で培った技術を応用した作品で、私も名刺入れに愛用しています。

 

 若林よしこさは、杉浦醫院の地元・西条新田にお住まいで、義父の写真家・若林賢明氏同様フォトグラファーですが、「観ると幸せになる写真」がテーマで、当日6点のハッピーフォトが展示されます。

 

ハッピーな気分で、ヘルシーな上に栄養満点でおいしいお麩などお召し上がりいただくと幸せ感も倍増されます。「麩」と云う和食文化を昭和町で伝える岡田屋さんの出品にもご期待ください。