2014年4月2日水曜日

杉浦醫院四方山話―324『杉浦醫院ポスター』

  本オープンに合わせて、ポスターとパンフレットを制作しましたので、ご紹介します。

                                     昭和町の新たな文化発信拠点となる杉浦醫院ですから、その辺が感じられ、表象されるポスターにしたいと思い、昭和町文化協会の会員作品で構成することを制作会社に伝え、ご協力いただきました。                          右の写真が出来上がったB2版のフルカラーポスターです。正面からの写真は、額のガラスが乱反射してしまうので角度を付けた写真になりましたが、メイン写真は、以前当話でご紹介した文化協会写真部の河西秀吏さんの写真です。もう一枚右下の赤いモミジと白い障子のコントラストが見事な母家玄関の写真も河西さんの作品をお借りしました。                                                                                                    「昭和町風土伝承館 杉浦醫院」の書文字は、文化協会顧問の若尾敏夫先生の隷書体です。若尾先生は、「白嶺」という号を持つ書家でもあり、杉浦醫院の歴史的存在を考慮して、篆書体(てんしょたい)や隷書体(れいしょたい)で、数組の題字を書いてくださいました。               先生は、「この篆書体が面白いと思うけど」と一押しでしたが、「はて、何と読むのか?」と読めません。ポスターだから「はて?これは?」と云うのも十分ありですが、楷書体と篆書体の間の隷書体に落ち着きました。

 

 山日印刷カメラマン撮影の館内写真の組み合わせなど数回の差し替えや位置替えを経ての出来上がりでしたが、杉浦醫院の池を囲む紅葉したモミジを捉えた河西さんの写真を拝見した時、構想は決まり、半分完成したような感が正直しました。ポスターには、「メイン写真・河西秀吏」「題字・若尾白嶺」の表示は、ご両人の意向もあり入っていませんが、昭和町文化協会メンバーの奥ゆかしさと力量が遺憾なく発揮され、「いいポスターだね」と好評なのもご協力いただいた方々のおかげと感謝しております。