2013年11月9日土曜日

  杉浦醫院四方山話―290 『河西秀吏さんの写真』

 過日、西条二区の河西秀吏さんが「文化祭に出品した写真だけどここの池だから・・・」と秋の杉浦醫院庭園の池を撮影したパネル作品を持参くださいました。河西さんは既に数冊の写真集も上梓している写真家ですから、アッと驚く素晴らしい写真で、言われなければ杉浦醫院の池だと瞬時には分からない見事なものです。
 
 杉浦醫院庭園の秋は、何と言ってもモミジの紅葉です。この時期は、落ち葉も庭一面を赤く染めますので、紅葉を楽しんでもらうよう朝の落ち葉掃きも控えています。河西さんも前話の堀之内さん同様、人知れず撮影して、何も語らずさりげなく置いて帰ってしまう方ですから、この紅葉が去年のものか一昨年のかも分かりませんが、生半可な講釈を垂れたがる悪癖で、水野晴郎センセイ風にこの写真を解説してみましょう。
 <先ず何と言っても敢えて逆光を選択できる河西さんのカメラ技術とセンスが凄いですね〜。逆光故にまっすぐ伸びる竹の影が水面に投影され立体的な遠近感を醸し、実際の池の奥行きを倍加していますね〜。水面に広がるモミジの落ち葉に輝きを与える木漏れ日も素晴らしいですね〜。その上に、逆光にもかかわらず水面に反射される秋の青空もしっかりとらえて、赤や黄の紅葉を一層引き立たせていますね〜。いやぁ、写真って本当にいいもんですね〜>
 
 下の写真は、河西作品を劣化させて申し訳ありませんが、持参いただいた作品を私が撮影したモノです。クリックすると拡大しますので、概要をご覧いただき、間もなく全面紅葉を迎える杉浦醫院で、診察室に掲示した河西さんの実作品を是非ご鑑賞ください。実際の池と作品のアングルなどを見比べてみるのも面白いかと思います。玄関では、堀之内さんの丹精込めた菊花と菊香がお迎えいたします。