2013年11月8日金曜日

  杉浦醫院四方山話―289 『堀之内一郎さんの今年の菊』


菊咲イチゲ「雪の精」
菊苗 福菊 元禄丸 1株
 プレ・オープン以来、杉浦醫院の玄関には、季節ごと花が絶えませんが、11月になると春から秋まで咲いたサフィニアを交換に西条一区の堀之内一郎さんが、菊を届けてくださいます。これも毎年ですが、音もなく現れサッと交換して疾風のように去って行きますからお礼の挨拶も出来ず、本当に「洒脱な方だなー」と憧れてしいます。まだ咲いていたサフィニア3鉢はそのままに丸菊3鉢に上の写真の「雪の精」2鉢と下の「元禄丸」4鉢です。

 菊の種類や育て方も無知の私たちに「元禄丸」「雪の精」と名札も立てて置いて行ってくれますから、今回の2品種の菊は和菊と総称される古代菊の代表的な品種であることも分かり大変助かります。
また、届いた鉢を見ると土が白く乾いていたので、「名人・堀之内さんが水遣りを忘れる訳もない」と育て方を調べていくと、土が白く乾くまで「水絶ち」をして、またたっぷり「水遣り」して、また「水絶ち」を繰り返すことで、茎もまっすぐ伸び強くなることが分かりました。ただ機械的に毎日水遣りすれば良いというものでなく花や葉を観察しながら土の乾き具合にも配慮するという綺麗な花は咲かせる「菊づくり」は「丹精こめて」が肝要なようです。
「元禄丸」の花写真から、日本のパスポートを飾る十六弁菊花紋を思い出しました。外国では、国旗と国章という紋章が法律で決まっていて、パスポートには国章を表紙にしているようですが、日本は国章が法律で決まっていない為か、天皇家の家紋が八重の十六弁菊花紋であることから、パスポートには一重の十六弁菊花紋が使われたそうです。矢張り、天皇が日本人であることを証明をしてくれているのが、日本のパスポートだということでしょうが、「春の桜と秋の菊」は、日本を代表する国花として定着していますから、桜と菊のデザイン2種類を用意して、好みで選択できると云った洒落があってもいいのになー・・・・と、余談でした。