2013年8月19日月曜日

杉浦醫院四方山話―264 『新・蛍幼虫飼育室』

 屋根の吹き替え工事が終わった旧車庫の建物奥半分が、新たなホタルの幼虫飼育室になりました。西側の土蔵と東側の収蔵庫に挟まれ、窓や戸のない車庫ですが、奥の北側は比較的涼しいことから源氏蛍の飼育室に活用することが、整備保存活用委員会でも協議されてきました。
 ホタルの幼虫を飼育して池や河川に放流するまでには、6月の種ホタルの確保から採卵、孵化を経た幼虫に餌を与える作業が翌年の2月まで続きます。この間、餌のカワニナを採集することや水槽管理が必要で、特に暑い夏の水温管理がエアコンの無い部屋では厳しくなります。現在の2名体制で、幼虫飼育は無理だろうと役場幹部は心配してくれましたが、NPO楽空(らく)の鎌田川ホタル部会のメンバーが、今年から幼虫飼育を本格的に始めるにあたり、杉浦醫院と協働で飼育活動をしていくことになりました

 NPO楽空(らく)は、これまでも昭和町源氏ホタル愛護会と協働を進め、ゆくゆくはリニア甲府駅をホタル舞う駅にしようと云う夢構想で活動する昭和町、甲府市、中央市の若い経営者の集まりです。活動も会社が休日の日曜日に限られてくることから、旧車庫は、写真のとおりオープンな造りですから、日曜日にメンバーが集まり自由な作業空間として活用でき、平日は当館で管理し、見学にも応じていきたいと思います。
  愛護会は、これまで通り中央公民館裏のホタル飼育室で幼虫を育てていますから、これで町内二箇所での飼育になります。 また、西条小学校でも子どもたちが飼育活動を始めるそうですから、分散して飼育することで、より多くの幼虫が飼え、飼育失敗のリスクも回避でき、放流個所も増やせますから、来初夏の昭和の源氏ホタルに乞うご期待!