2013年1月5日土曜日

杉浦醫院四方山話―208 『杉浦家と蛇』

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


今年は、巳年ですから、巳・ヘビについての話でスタートします。

 一般的には、ヘビは嫌われ者ですが、特に白蛇は昔から神として崇められてきたように実際は、頭も良くとても繊細でナーバスな生物のようです。確かにヘビにばったり出くわすとびっくりもしますが、「蛇は家の守り神」と言い伝えられてきたのには、それなりの根拠もあったのでしょう。杉浦家は、江戸時代の初期からこの地で医業を営み、樹木も多く、池や様々な建物があり、「家、一軒一軒に必ず一匹蛇がいる」と云う言い伝えもありますからヘビの数も多かったのでしょう。私も庭で何度かヘビに出会ってきましたので、最近は特に驚くこともなくなりましたが、純子さんは極自然に「昨日は階段の手すりをヘビがスルスルっと上がって行きましたよ」と杉浦家のヘビのことも話題にします。
 「よく天井裏をヘビがズルズル音を立てて動きますが、ヘビはネズミを捕るので大事にしなさいって祖父から言われていましたので、ネズミを追いかけてるなって・・・」
 「納屋の漬物小屋に玉子を取りに行ったら、丁度ヘビが玉子を飲み込む所でした。ヘビは玉子を丸ごと飲み込んで、高い所から飛び降りて、お腹の中で殻を割るんだから頭は良いですね」
 「病院の廊下にもよくヘビが出ましたが、患者さんはヘビの生き血が欲しいからと持って帰りましたね。結核にはヘビの生き血が良いなんて言われた時代でしたから・・」
 「裏のバラの木にヘビの抜け殻が真っ直ぐ下がっていたこともありますが、お財布に入れておくとお金が入るからと持って行く人がいました。<巳年の女は小銭に困らない>って言いますもんね」
 「犬とヘビの喧嘩もよく見ましたが、犬がいくら吠えてもヘビはピッピッって舌で威嚇してドウジませんからヘビの方が強かったですね」
 「飼い犬のメリの尻尾に白ヘビがからみついている夢を見たことがありますが、そう云う時は、直ぐ宝くじを買わなければって、後から知りましたが、一度っきりで・・・」等々、ヘビと仲良く共生してきた杉浦家。純子さんの結論も「何度見てもヘビを見るのは気持ちいいものじゃありませんね。でも、人間が踏んづけたり、攻撃したりしない限り、ヘビから攻撃してくることはありませんから、ヘビは姿形で損して、ホント気の毒ですよね」