2012年7月10日火曜日

杉浦醫院四方山話―156 『NPO法人楽空(らく)との協働』

 一昨年、「源氏ホタル舞う奇跡のまちづくり」活動を昭和町で取り組んだ甲府青年会議所(JC)のメンバーが、昨年は、昭和町源氏ホタル愛護会に入会し、自分たちも「鎌田川ホタルの会」を立ち上げ、愛護会のサポート活動をしてきました。今年は、約10人のメンバーで、新たに「NPO法人・楽空」を結成して、さまざまな町おこし活動を進めていくそうです。
3年越しになる古屋氏と小林氏が中心になって、「楽空」の中に「鎌田川ホタルの部」を設け、今年の杉浦医院ホタル観賞会や町のホタル夜会でもフットワーク良く大活躍いただきました。「楽空=鎌田川ホタルの部=」では、今年度事業として杉浦醫院と協働で、種ホタルの採集からホタルの幼虫飼育、幼虫放流という通年活動にも取り組みたいと、意欲的に6月から準備を進めてきました。
 杉浦醫院では、幼虫の飼育もしながら、地方病終息に向けた宮入貝の殺貝活動と昭和の源氏ホタルの盛衰史も分かるよう展示していますが、新たに「楽空」の水槽2台が入り、一層活気を呈してきました。
 6月には、昨年に引き続き、昭和町商工会女性部の方々が、雑草取りと窓拭きのボランティアに来ていただきました。落葉の季節には地域の方々がホウキ持参で来ていただくなど、当館には、個人から団体まで、多くの方々のお力をお寄せいただいています。
3年目の今年、NPO法人と継続した活動を進める中で、協働の実績とノウハウを積み重ね、本オープン後の運営にも活かしていきたいと思います。
 今年、杉浦医院庭園の池のホタル発生数は飛躍的に増えましたから、現在の昭和町内のホタル生息環境としてはベストかと思います。昭和の源氏ホタルの名所となるよう、池の水路整備や管理と共に周辺の自然環境も整えていくことで、昭和町源氏ホタル愛護会積年の願いでもある百匹単位での源氏ホタルの乱舞を実現していきたいと思います。その為にも自生に向け、室内水槽での幼虫飼育と並行して、東西取水路に設けた小池での幼虫飼育も試行し、ご協力いただいている多くの方々にご案内して、観ていただきたいと思います。