2012年7月5日木曜日

杉浦醫院四方山話―155 『八百竹菖蒲園』

茶道具や茶掛け軸の購入や骨とう品の鑑定などで、杉浦家が代々親しくお付き合いしている甲府八百竹美術品店の小林さんが、「私は、枯らす名人ですから、こちらで生かしてください」と菖蒲(しょうぶ)のポット植え苗を多数持参してくださいました。「八百竹さんのことですから、この時期ギャラリーで、菖蒲の花をめでる会とか開いたんでしょうね」と純子さんも長いお付き合いでお見通しと云った感じです。

  「あやめ」と「しょうぶ」は、漢字表記がどちらも「菖蒲」なのは、なぜなのか?とか「アヤメさん」「スミレさん」「ユリさん」「カエデさん」と言った具合になぜ源氏名には、植物の名前が多いのか?前から気になっていました。加えて、「いずれがあやめか、かきつばた」の諺からすると、「かきつばた」も「あやめ」「しょうぶ」と似ていそうだが?等々の疑問も、まあ、いいか・・・の結果、5,6月頃、池の近くに咲く剣状に伸びた葉の花は、全てアヤメで通してきました。「しょうぶ湯に花しょうぶを入れるバカがいる」と云った話を聞いた時「しょうぶ」と「花しょうぶ」は別物であることも知りましたが・・・これを機に、花や葉を観て「かきつばた」「あやめ」「しょうぶ」と分けられるよう学習しようかと八百竹さん寄贈の菖蒲の苗を池西側の廃水路に砂や土を入れ、「八百竹菖蒲園」を造りました。苗には、「旭匠」とか「多摩川の月」だのと、それぞれ違った名前が付いていましたが、花をつけてもらわないことには、葉だけでは、全く違いが分かりません。「源氏蛍」という種類もありますから、この廃水路下流にも新たなホタル生息小池を・・と改造してカワニナを放しました。来年の菖蒲の花とホタルにご期待下さい。